こんにちは、しょーです。スポーツ写真のカメラマンをしてます。
この記事は
「一眼レフで野球写真をカッコよく撮りたいです。どんな機材が良いのか教えてください。あと、カメラ設定についても聞いておきたいな」
こんな疑問にお答えします。
ボクは夏になると高校野球や、プロ野球を撮影してます。
本記事はボクの経験を元に、「野球の撮り方」をまとめました。
文章より動画の方が良いって方は、YouTubeでも解説してますのでどうぞ↓
野球写真に使う機材
野球を撮るなら、次の2つがオススメ。
・小型の望遠レンズ
・連写性能の高いボディ
小型の望遠レンズ
フルサイズなら、400mm以上の小型望遠レンズがオススメです。
理由は、次の2つ。
- 意外と遠い
- トリミングの幅が広がる
意外と遠い
ボクはベンチ横のカメラ席から、300mmくらいでバッターを撮ってます。
選手は、意外と遠い。
観客席からはさらに遠いので、400はあった方が良いです。
トリミングの幅が広がる
野球写真には、トリミングが必須です。
なぜなら、迫力が生まれるから。
トリミングした方が、躍動感を感じませんか?
しかし、写真は切り取った分だけ、画質が落ちていきます。
だから、あらかじめ選手を大きく撮っておくことが重要。
そのために、グッとアップできる400㍉ほどの望遠レンズがオススメ。
連写性能の高いボディ
ボディは、連写性能の高い物がオススメ。
理由は、ボールが写りやすくなるから。
ボールの有り無しで、印象が大きく異なります。
- 例えばバッターの場合
- ・バットに球が当たってる瞬間は「打った」と分かる
・バットを振ってるだけだと「空振り」にも見える
上記のとおりで、球アリの方が「どんな瞬間を切り取ったのか」が伝わります。
1秒に15枚ほどシャッターが切れると、ボールが写りやすいです。
例えば、甲子園に行く子どもを撮りたいとかなら、ボディにもこだわると良いです。
ではいったん、ここまでをまとめます。
- 野球写真にオススメ機材
- ・レンズ:400mm以上の小型がオススメ
・ボディ:1秒に15枚ほど連写できると良き
撮影場所の選び方
次に場所の選び方です。プロ野球とかだと場所の移動はできないと思うので、「どの席を取るか」が重要です。
まずは、バッターを撮る場合から。
推しの選手に合わせ、チケットを取りましょう!
バッターを撮る場所
- 右打ちを撮る:一塁側の席
- 左打ちを撮る:三塁側の席
例えば、右バッターを撮るなら、一塁側のファールゾーンあたりに席を取ると良いです。
理由は、シンプルに顔が写るから。
ピッチャーを撮る場所
- 右投げ:三塁側の席
- 左投げ:一塁側の席
- キャッチャーの後ろもあり
例えば、右投げのピッチャーを撮るなら、三塁側からがオススメ。
これも、顔が写るからです。
キャッチャーの後ろもアリ
なお、投手はホーム裏から撮るのもアリ。
ちなみにホーム裏のメリット、デメリットは下記のとおり。
- メリット
- 右投げ、左投げ、両方が撮れる
- デメリット
- バッターを撮るのが厳しい
ホーム裏は、ピッチャーをすこぶる撮りやすいですが、バッターを撮るには厳しい位置です。
ですので、「ピッチャーさえ撮れれば良い」なら、ホーム裏がオススメです。
カメラ設定
カメラ設定は、下記でOK。
- シャッタースピード1/1000
- F値は8くらい
- 露出補正をプラスに
Tvモードで1/1000に
シャッター優先モードで1/1000に設定しましょう。
理由は、次の2つ。
- シャッタースピードを固定するため
- 被写体ブレを防ぐため
スポーツ写真は、シャッタースピードを固定した方がいいです。
というのも、シャッタースピードが落ちれば選手がブレるから。
AVモードは危険
例えばAvモードは、シャッタースピードの数値がコロコロ変わります。
もし、知らぬ間に1/100とかになってたら、動く被写体はブレます。
だから、スポーツを撮るときは、TVモードを使いましょう。
F値は8に
F値は8くらいがオススメ。理由は、ピントに余裕を持たせるため。
要するに、少しピントがズレたとしても、はっきり写る可能性があるんです。
とりあえず抑えが撮れたら、F値を小さく(開放)して、カッコよさを追求するのもアリ。
TvモードでF値(ボケ具合)を調整する方法については、下記でも解説してます。
露出補正をプラスに
野球は、帽子やヘルメットの影で、顔が真っ黒になりやすいです。
もし黒く潰れてしまうなら、露出補正をプラスにしましょう。
プラス0.3~1くらいで調整するといいですよ。
あと、逆光のときも露出補正をプラスにすると良いです。
以上、野球写真についてでした!