こんにちは、しょーです。
仕事でJリーグや高校サッカーを撮影してます。
※下はプライベートで撮った写真
今回は
「サッカーの撮り方を教えてほしい。レンズやカメラ設定、座席の選び方などを解説してくれ!」
こんな悩みにお答えします。
サッカーは、最も撮影が難しいスポーツの1つ。
というのも、ゲーム展開が予測不能だから。それに加えて、試合を決定づける得点シーンが少ない。
これらが理由で、大事な場面を収めるのはプロでも難しい。
でもご安心を。今回はサッカー撮影のプロであるボクが、基本の撮り方から、カッコよく収めるコツまでを完全解説します。
YouTubeでも解説もしてます。動画で聞きたい方は下記をどうぞ。
もくじ
サッカー撮影に適したレンズ
理想のレンズは100-500㍉。
実際にボクが使うレンズは、下記のとおり。
- 仕事:200-560㍉
- 休日:100-400㍉
下の写真は100-400で撮影。
サッカーは200㍉以上が必須
サッカー撮影は、200㍉以上は欲しいです。
焦点距離400㍉で、このくらい↓
※撮影位置はコーナー付近の最前列席。選手は、キックオフするサークル近くでプレー中
400㍉の適正な撮影範囲は、ピッチの半分くらい。全域は厳しい。
200㍉の適正な撮影範囲は、ペナルティエリアくらいになりそうです。
- 100-500㍉
- 100-400㍉
レンズの焦点距離は、上記がオススメですね。
ちなみに、Jリーグの客席からは一脚が使えません。なので、手持ちで使えるレンズを選びましょう。
レンズ選びのポイントまとめ
- 100-400か100-500
- 手持ちで使えるもの
サッカーを撮るカメラ設定
次にカメラ設定です。
フォーカスはAIサーボ
フォーカスは「Aiサーボ」でOK。
スポーツ撮影のフォーカスについては【実証済み】スポーツ撮影に特化した一眼カメラのAF設定でコツを解説してます。
撮影モード
撮影モードは、シャッタースピード優先モードにします。数値は下記のとおり。
- シャッター速度を1/1000
- ISO感度:昼間の晴れで400〜1000
- ISO感度:昼間の雨で2000~4000
- ISO感度:ナイターで6400〜8000
シャッタースピード優先のとき、F値はカメラが自動で決めてくれます。
なお、シャッタースピード優先モードで、ボケ具合(F値)を調節する方法は、下記の動画で紹介してます。
逆光のときは露出補正を
ちなみに、逆光や、電光掲示板が背景にあるときは、選手が暗くなるときがあります。
上の写真のように、明るい物が写り込むと、選手が暗くなります。
こうなったときは、露出補正をプラス1/3~1くらい入れてみましょう。選手が明るくなります。
撮影はどこがいいか
今回は撮影位置を3種に分けて、各位置のメリット・デメリットをお話しします。
基本的には、選手が近くに来る撮影位置は、シャッターチャンスが多いです。
- メインスタンド席
- バックスタンド席
- コーナー周辺
メインスタンド席
メインスタンド席は、選手入場口の上にある客席。デメリットは、ベンチが撮れないこと。
メリットは次の2つ。
- ゴール後のパフォーマンスが撮れる
- ピッチを去る選手が撮れる
ゴールパフォーマンスが撮れる
メインスタンド席は、ゴール後のパフォーマンスが撮れます。
サッカーってゴールしたら、選手たちが喜びながら走ったりしますよね。
走りながら向かう所は、ほぼメインスタンド側か、ゴール裏(Jリーグの場合)。
※高校サッカーだと、チームメイトがいるスタンド席に行くことが多いので、臨機応変に。
サッカーは、点があまり入らないからこそ、ゴール後の喜びはスポーツの中でもダントツで迫力が出やすい。狙い目です。
ピッチを去る選手が撮れる
メインスタンド席は、ピッチを去る選手が撮れます。
試合後、選手は会場を1周回ってファンに挨拶した後、メインスタンド席周辺から退場します。
なので、メインスタンド席に向かって手を振る選手を狙えます。
バックスタンド
バックスタンドは、メインスタンドの向かい側にあります。
写真を撮るなら、バックスタンド側はオススメしません。というのも、なかなか選手が近くにこないから。
つまり、シャッターチャンスが少ないのがバックスタンド側です。
- デメリット:なかなか選手が近くに来ない
- メリット:ベンチの様子を撮れる
バックスタンドって、なかなか選手が近くまでこないんですよ。
ゴール後は、メインスタンドかゴール裏に集まる(プロの場合)。
※高校サッカーは、得点後、バックスタンドにいる学校の仲間の元に集まったりする。
バックスタンド側は、シャッターチャンスに恵まれない。だから写真を撮るには向いてません。
コーナー付近
ボクが全力でオススメするのはコーナー付近です。
コーナー周辺のデメリットは、ガッツリ撮れるのが前後半のどっちかになること(席を移動できない場合)。
メリットは次の2つ。
- プレー中がガンガン撮れる
- ゴールパフォーマンスも撮れる
プレー中がガンガン撮れる
プレー中を最も撮りやすいのは、コーナー付近。
というのも、選手はゴールを軸にプレーします。
コーナーからピッチにカメラを向けると、ゴールに向かう選手の顔が写りやすいんですね。
さらに、ゴールパフォーマンスも狙えます。
実際にボクも仕事中は、必ずコーナー付近から撮ってます。
コーナー付近の注意点
ゴール裏は、応援の心臓部分なんですね。
ファンの人達が、旗を振ったり、タオルを振りながら声援を送ってます。
なのでゴール裏に寄りすぎると、旗が入ったりして写真が撮りにくくなるかもしれません。
実際にどんな感じで撮れるのかは、会場に行ってみないと分かりませんけど、初めて行く会場なら、メインスタンド寄りのコーナー辺りが無難です。
席は前列と後列どっちがいいか
結論、カッコよく撮れるのは最前列です。なぜなら、写真に臨場感が出るから。
スポーツ写真は、低い位置から撮ったほうがカッコいいです。
つまり例えば、立って撮るより、座って撮る方がカッコいい。
逆に、上から見下ろす角度になると、臨場感、迫力が生まれにくい。
だから、オススメは最前列です。
撮影後のポイント
撮り終わった後も、かっこいい写真にできるかどうかのポイントが2つあります。
- 写真をセレクトするコツ
- トリミングのコツ
この話は、作例付きで動画解説してます。下記をどうぞ。
という訳で、今回は以上になります。