サッカーの撮り方をスポーツ写真のプロが徹底解説【一眼レフ用】

写真
当サイトはプロモーションが含まれています

こんにちは、しょーです。

この記事は

「サッカーの撮り方を初心者向けに教えてほしい」

という疑問にお答えします!

ボクはカメラマンをしており、Jリーグや高校サッカーなどの撮影にも行ってます。

サッカーは、最も撮影が難しいスポーツの1つです。

というのも、ゲーム展開が予測不能だからです。それに加えて、試合を決定づける得点シーンが少ない。

これらが理由で、大事な場面を収めるのはプロでも難しいです。

そこで今回は、普段からサッカーを撮ってるボクが「推しの選手や、我が子をカッコよく撮りたい」って人向けに、使うレンズやカメラ設定、座席の選び方などを解説していこうと思います。

動画でも解説してます。下記をどうぞ。

参考にしてみてください!

サッカー撮影に適したレンズ

レンズは、200㍉以上を使いましょう。

理由はシンプルに、選手がめちゃくちゃ遠いから。

ちなみにボクはサッカー撮影に200-560㍉までのレンズを使っており、撮影位置はコーナーが目と鼻の先にある所です。

コーナーの近くで200-560㍉を使ってる

ボクはJリーグ観戦も行ったことがあり、スタジアムの座席からだとわりと選手まで遠いです。間違いなく200㍉以上でOKです。

ボクだったら100-400くらいの、手持ちで使えるレンズを持って行きます。

なぜなら、一脚が使用不可でも問題ないからです。

※プロサッカーの観戦では、一脚や三脚NGの場合が多いです。

サッカーを撮るカメラ設定

次にカメラ設定です。

フォーカスはAIサーボ

フォーカスは「Aiサーボ」を使います。

オートフォーカスには、ワンショットとAiサーボの2種があり、Aiサーボとは「動く被写体にピントを合わせ続けてくれる機能」です。

要するに、ピッチを駆け抜ける選手を撮るのに「Aiサーボ」は最適なんですね。

撮影モード

撮影モードは、シャッタースピード優先モードにします。数値は下記のとおり。

  • シャッター速度を1/1000
  • ISO感度:デイゲームで400〜1000
  • ISO感度:ナイターで6400〜8000

なお、シャッタースピード優先モードで、ボケ具合(F値)を調節する方法は、下記の動画で紹介してます。

ちなみに、逆光のときや、電光掲示板が背景にあるときは、選手が暗くなっちゃいます。

そんなときは、露出補正をプラス1/3~2/3くらい入れてみましょう。選手が明るくなります。

座席はどこがいいか

Jリーグなどのプロサッカーになると、基本、座席指定です。

つまり場所を自由に変えられないので、「どの席にチケットを取るか」が写真の出来を左右します。

今回は座席を3種に分類して、各位置のメリット・デメリットをお話しします。

  • メインスタンド席
  • バックスタンド席
  • コーナー周辺

メインスタンド席

メインスタンド席は、選手入場口の上にある客席です。デメリットは、ベンチが撮れないこと。

メリットは次の2つ。

  • ゴール後のパフォーマンスが撮れる
  • ピッチを去る選手が撮れる

ゴールパフォーマンスが撮れる

メインスタンド席は、ゴール後のパフォーマンスが撮れます。

サッカーってゴールしたら、選手たちが喜びながら走ったりしますよね。

走りながら向かうの所は、ほぼメインスタンド側か、ゴール裏なんですね。

ゴール後の喜びは、自然な笑顔を狙いやすいです。

ピッチを去る選手が撮れる

さらにメインスタンド席は、ピッチを去る選手が撮れます。

試合後、選手は会場を1周回ってファンに挨拶した後、メインスタンド席周辺から退場します。

なので、メインスタンド席に向かって手を振る選手を狙えます。

バックスタンド

バックスタンドは、メインスタンドの向かい側にあります。

  • デメリット:なかなか選手が近くに来ない
  • メリット:ベンチの様子を撮れる

バックスタンドの方には、なかなか選手が近くまでこないんですね。

点を取ったとき、近くまできて喜ぶこともありますけど、滅多にないです。

下手すると、試合後に会場を周って挨拶するときしか近くを通らないかもしれません。

基本バックスタンドからは、遠い所にいる選手を撮り続けることになります。

ボクが写真を撮るなら、この席は選びません。ただ、ベンチを撮りたいって人はアリです。

コーナー付近

コーナー周辺で撮る際のデメリットは、ガッツリ撮れるのが前半か後半のどっちかになること。

メリットは次の2つ。

  • プレー中を撮りやすい
  • ゴールパフォーマンスも撮れる

プレー中を撮りやすい

プレー中を最も撮りやすいのは、コーナー付近です。

というのも、選手はゴールを軸に移動しますので、コーナーからカメラを向けると顔が写りやすいんですね。
なおかつ、ゴールパフォーマンスも狙えます。

実際に、クラブのカメラマンもコーナー付近から撮ってますし、ボクもここから撮ってます。

ただし、席の移動ができない場合、ガッツリ撮れるのは、前後半のどちらかになります。

コーナー付近の注意点

ゴール裏は、応援の心臓部分なんですね。

ファンの人達が、旗を振ったり、タオルを振りながら声援を送ってます。

なのでゴール裏に寄りすぎると、旗が入ったりして写真が撮りにくくなるかもしれません。

ゴール裏に寄りすぎると撮りにくいかも

実際にどんな感じで撮れるのかは、会場に行ってみないと分かりませんけど、初めて行く会場なら、メインスタンド寄りのコーナー辺りが無難です。

このくらいのアングルがオススメ

席は下の方と上の方どっちがいいか

「観客席は、1階の下の方から2階の上の方まであるけどどっちがいいのかな?」と悩むかもしれません。

結論、カッコよく撮れるのは下です。なぜなら、写真に臨場感が出るからです。

例えばボクも、立って撮ったりはせず、座って撮ってます。

その方が、写真に迫力があるからです。

立つか座るかで、結構な違いがあるので、なるべく下の座席から撮ってみるのがおすすめです。

という訳で、今回は以上になります。

野球写真の撮り方ガイド!カメラ設定と機材を解説