こんにちは、しょーです。報道カメラマンをしています。
この記事は
「運動会を一眼レフで撮りたいです。カメラの設定はどうすれば良いかな?そのほか、撮影で気をつけることはありますか?」
こんな疑問にお答えします!
一発勝負の競技がずらっと並ぶ運動会。
かけっこ、ダンス、どれも撮り直しはできません。
今回は、決定機を逃さないように写真を撮ってる報道カメラマンのボクが、「運動会の撮り方」を詳しく解説します。
「運動会って、スポーツ写真になると思うんだけど大丈夫?」
こう思った方、ご安心ください。
ボクはJリーグやBリーグなど、プロスポーツの撮影もたくさん経験しています。
本記事で紹介する「運動する人物の撮影方法」は、きっと運動会で役に立つはずです。
では、本編へ行きましょう。
もくじ
運動会の撮影モード
まずは、撮影モードをどうするか。AV・T・Mなど、どれを選ぶべきなのか。
結論、運動会では、シャッタースピード優先モードを使いましょう。
理由は、「撮り損ね」を減らせるから。
シャッタースピード優先モードを使おう
「シャッタースピード優先モード」とは要するに、シャッタースピードを固定するモードです。
カメラでSモード・TVモードと表記されてるのがシャッター優先モードです。
シャッタースピードを固定すると、どんなメリットがあるの?
この質問への答えは、「ブレない写真を撮れる」です。
じゃあ、なぜブレない写真を撮れる方がいいのか?
それは、ブレた写真は顔が分からない場合があるから。
- シャッタースピードが遅い→ブレる
- シャッタースピードが速い→ブレない
上記のとおりで、例えば走る人を撮るとき、シャッタースピードが遅いとブレます。
繰り返しですが、ブレると顔が分からないこともあります。
1番撮りたいのは、子どもの顔が写っており、頑張ってる姿ですよね
であれば、「シャッタースピード優先モード」を使うべきです。
AVモードはダメなのか
AVモードはダメなの?
と思うかもしれません。
AVモードは、シャッタースピードの数値が変化し続けるので危険です。
撮り直しができない状況であれば、AVモードは避けるべき。
ブレブレの写真になったらお終いだからです。
シャッタースピードの数値
シャッタースピードは800〜1000に設定しましょう。
このくらいにしておけば、動いてる人でもブレることは無いです。
ボクもスポーツ写真を撮るときは、シャッタースピード1000で撮っています。
F値とISO感度
「Sモードで、1/1000くらいか。ふむふむ。それで、F値とISO感度はどうするの?」
次のとおりです。
- F値→8くらい
- ISO感度→F値が8になる数値
F値の目安は8
F値は8くらいがオススメ。
なぜなら、保険が効くから。
例えばかけっこで、ピントが違う子に合ってたなんて、十分に起こりえます。
こんなときF値が大きいと、我が子もはっきり写る可能性が高くなるんです。
- F値が小さい(F2.8〜)→ボケやすい
- F値が大きい(F8〜)→ボケにくい
上記のとおりでF値が大きいほど、ピントの合う範囲は広くなります。
つまり、F値を大きくしておけば、ピントがズレても助かるかもです。
なお、TモードでF値を調整する方法は下記をご覧ください。
プロのカメラマンも、スポーツ写真を撮るときはF値を8〜10くらいにすることが多いです。
ピントがズレても、ターゲットはちゃんと写ることがあるからです。
レンズは小型の望遠レンズ
レンズは100-400mmくらいで撮れる小型の望遠がオススメです。
というのも、我が子がいるのは20〜30メートル先だったりしますからね。だいぶ遠いです。
グラウンド内に入り込むこともできないでしょう。
一眼らしい写真を撮りたいなら、小型の望遠レンズをオススメします。
撮影場所の決め方
「かけっことかは、どこから撮るのがいいの?」と思うかもしれません。
結論、ゴールが撮れる位置がベストです。
理由は、シャッターチャンスが多いから。
上図の撮影ポイントは、ラストスパートの全力疾走から、ゴールする瞬間までが撮れますよ。
もし撮影位置が自由に選べそうなら、ゴールが撮れる位置をオススメします。
我が子を見つけやすくするコツ
運動会では、みんなが同じ体操服を着てますよね。
となると、「どこに行ったか分からない」って状態になりやすいです。
そこで、対策を紹介します。次のとおり。
派手な色の靴を履いてもらう
「おいおい、そんな単純な戦法で大丈夫か!」と思うかもですが、わりと効果あります。
実際にボクは、息子が使ってた黄色いシューズを頼りに撮ったことがあるくらいです。
ただし、他の子達の靴も色とりどりなら効果は無くなります。事前調査も忘れずに。
「子どもの撮り方」の学び方
「子どもの今を魅力的に残したい!でも難しい!」と思ってる人に、オススメの本があります。
この本は、初心者でも理解しやすい内容で、かつ子どもの撮り方まで書いてあります。
わりと「子どもの撮影方法」について記してある本は少ないので貴重です。
我が子のためにカメラを買った人にオススメです。
運動会は「運」もある
運動会の撮影は、コントロールできない要素が多いです。つまり、運も影響します。
- 写真が撮れる位置を走って
- 他の子で隠れないようにして
- カメラに顔を向けて
こういった願い通りには、いきません。
下手すると、我が子が全く撮れない可能性だってあります。もしそうなったとしても、また来年トライしてほしいです。
丸腰で運を掴むことはできません。
本記事が運動会撮影のヒントになりましたら幸いです。
終わりです。