しょーです。
この記事は
写真が上手い人と、下手な人って何が違うんだ?
技術的なところ以外にも差があるのかな?
こんな疑問に答えていきます。
ボクは今まで色んなプロカメラマンを見てきて、あることに気づきました。
写真が上手い人と下手な人には、現場での行動やマインドに差があるってことに。
今回は、多数のカメラマンを見てきて分かった、上手な人と下手な人の違いを3つを紹介します。
こういうと、上から偉そうに話してるように感じるかもしれませんが、ボクはペーペーです。
本記事は自分のことは棚にあげて、写真を評価される人と、されない人の違いを分析した結果、気づいた点を正直に話します。
センスがある!上手いと言われるプロカメラマン達が、どんな動きをしてるのか?
写真が上手くなりたい人は、きっと参考になると思うので、ぜひ最後までご覧ください。
動画版もあります↓
もくじ
写真が上手い人と下手な人の違い①意図の明確さ
悪い例:闇雲に撮りまくる
良い例:意味を持ってシャッターを切る
1つ目の違いは、何を目的にシャッターを切ってるか?です。
そりゃ漠然と撮るのと、何をフレーム内に入れるか考えて撮るのでは、明らかな差がでます。
闇雲に撮りまくるのが良くない理由は2つあります。
- 1つ目:周りが見えなくなる
- 2つ目:セレクトが大変になる
闇雲に撮ってはダメな理由1:周りが見えなくなる
夢中でシャッターを押してると、周りが見えなくなってしまいます。
次は、こんな絵を狙ってみよう
次は、どんなことが起こるかな?
こういった次の一手を考える余裕がなくなるんですね。
結果、後手後手の立ち回りになってしまって、良い画が撮れないってことになりがちです。
闇雲に撮ってはダメな理由2:セレクトが大変になる
上手い人は、撮影枚数が少ないです。
なぜならイメージに近いことが起きたときだけ、シャッターを切るから。
パズルみたいに、あと1つのピースが揃うのを待ってるんですね。
だから、撮影後のセレクトも早い。
逆にガムシャラに撮りまくると、撮影枚数が増えて、写真を選ぶのが大変になります。
さらにせっかく撮れてる良い写真を、見過ごしてしまう可能性も出てきます。
ボクもスポーツ撮影とかだと、1試合で2000枚ほど撮ることがあります。
で、撮ったその日に選んだ写真と、2〜3日経って見返したときで、良いなと思う写真が違うことって、まぁまぁあるんですよね。
最近のミラーレスだと、電子シャッターで秒間30コマ前後撮れますから。
撮りすぎると、セレクトミスが起きやすくなる訳ですね。
という理由で、闇雲に撮りまくるのは良くないです。
もちろん、「たくさん撮った方が傑作写真が生まれる可能性は高まるでしょ」という意見には、ボクもその通りだと思ってます。
しかし、上手い人は手当たり次第に撮りまくるってことはせず、ある程度、狙い撃ちして撮ってることが多いです。
明らかなボール球に手を出しても当たりません。
上手い人は、ヒットになりそうな所を見極める嗅覚が飛び抜けてます。
とはいえ、「いきなり目的を持って撮ろうぜ」と言われても、どうしたらいいか分からん。
と感じる人もいるはずです。
そういった人にオススメなのは、テーマ設定をすることです。
例えばブルーインパルスを撮るとしましょう。
このとき、何かしらのテーマを決めます。
仮に「〇〇市の上空でブルーインパルスが飛びました」と設定したとしましょう。
では、この文に合う写真が、どんな写真か?
- ブルーインパルスだけをアップで切り取った物か
- その地ならではの建造物と、ブルーインパルスを絡めた物か
「何何市の上空で飛んだ」を伝えるなら、その地の名物をフレーム内に入れた方が良いなってなりますよね。
こんな感じでテーマを決めて撮ると、イメージが頭にあるのでシャッターを押すタイミングが決まってきますよ。
写真につけるコメント、文とも統一感が出てきます。
ぜひ撮影意図を固めて、撮影に臨んでみてください。
写真が上手い人と下手な人の違い②リサーチ力
写真が上手い人と下手な人の違い2つ目は、リサーチする力。
- 悪い例:丸腰で撮影に向かう
- いい例:参考写真を探す
どんな分野でも、何の準備もせずに上手くいくことって、99%無いです。
例えば料理で、レシピを見ない初心者と、見る初心者。
この2人だと、レシピを見た人の方が高確率で美味しいご飯を作れますよね。
写真も、撮影前に情報を集めた方が上手くいくことが多いです。
実際にボクの経験上、丸腰で挑んでしまったときより、入念に準備して臨んだときの方が、歩留まりが良いです。
リサーチと言っても、具体的に何をすれば良いのか?方法は2つ。
- インスタを見る
- 本を読む
リサーチ方法1:インスタを見る
まず簡単にできるリサーチが、インスタを見ること。
例えばコスモスを撮りにいく前に、インスタでコスモスの写真を見てみましょう。
そして、良いなと思った写真を見返せるように保存しておきます。
でコスモス畑に着いたら、保存した物を見つつ、似たような写真が撮れる所がないか探して撮ってみましょう。
これだけでも、何も調べずに突撃するより、いい写真が撮れるはずです。
リサーチ方法1:本を読む
リサーチの方法2つ目は、本を読むこと。
あなたは写真を見て「いいな」と思ったとき、なぜ良いと感じるか説明できますか?
良いと感じる理由を挙げられるということは、自分でも再現できる可能性が高いということです。
でも普段、「いいな」と思った写真をじっくり見て、理由を紐解いたりしないですよね。
そこで本の出番です。
本は、掲載してある写真の良い所、撮影者の意図、構図の意図、改善点。
いろんな要素が詳細に書いてあります。
つまり、いい写真だと感じた理由を学べるんですね。
SNSでもこういった情報はあるものの、やっぱり本の方が内容が濃ゆいと感じます。
上手い人は、必ず撮影前に参考になる写真を探したり、ロケハンに行ったり、本を読んだりして情報を集めてます。
良い写真を撮りたいなら、撮影前に情報収集してみてください。
ボクもこの工程を取り入れるようにしてます。
写真が上手い人と下手な人の違い③他者の意見・作品から学ぶ
最後3つ目の違いは、他者の意見・作品から学ぶです。
今の時代、写真って誰でも撮れますよね。
露出が合ってないとか、ピントが合ってないとか、明らかな失敗ってほぼ起きません。
だから「ノーミス=問題なかった」とつい思ってしまい、撮った後に、もっとこう動いておけば良かったかな。と振り返ることが少ないはず。
ボクも、つい自己満足してしまうときがあるんですけど、他者にフィードバックを貰ったり、同じ現場にいた他のカメラマンの写真を見たりした時は、新しい気づきがあったり改善点が見つかったりするもんです。
ボクの周りをみていても、他者から意見を貰ってる人は上手です。
逆に上手じゃない人は、自己完結してることが多い。
写真は出来の良し悪しを1人で判断しにくいです。
例えば、自分では旨いと思って始めたラーメン屋が、他人にウケなかったら、シンプルに潰れますよね。
それと同じで「自分で良い写真と思っていても、他者が良いと思ってない」のなら、上手い人とは思われないです。
もちろん「自分で満足いくのが撮れれば、それで良いんだ」という人は、それでいいと思います。
でも、写真が上手くなりたいって人は、他者からの評価が必須です。
なぜなら、あなたの写真を評価するのは他者だからです。
周りの評価だけを当てにしろ!って言いたい訳ではなくて、自己評価だけだとズレる可能性があるよという話です。
聞く人がいないなら、写真展に行ったり、フォトコンテストで受賞してる作品を見てみましょう。
高評価されている写真を見て、「ウケのいい写真の特徴」を探してみましょう。
率直に「良いな」と感じる所があれば、自分の写真にも取り入れましょう。
「良いとは思うけど、マネはしなくない」って感じるなら、取り入れる必要はありません。
そうすることで、「あなたの作風」が評価されるはずです。
という訳で、今回は以上になります。